Craftsmanship

制作について

120の工程を経て、ひとつのリングが仕上がります。その主要な流れをご説明します。

地金を起こす

板材と線材を、指のサイズと着け心地から逆算して切り出します。厚みは0.1mm単位で調整し、握ったときに角が当たらない断面を決めます。

石座を組む

石の外周に合わせて覆輪を曲げ、隙間ができないよう何度も当てながら成形します。天然石は寸法が個体ごとに異なるため、既製部品には置き換えられません。

ろう付けと仕上げ

融点の異なるろうを使い分け、先に接合した箇所が外れないよう順番を組み立てます。仕上げは磨きの番手を段階的に落としていきます。

一点が組み上がるまで

PROCESS

ひとつのリングは、およそ120の工程を経て仕上がります。ここでは主要な流れをご説明します。

01 地金を起こす

幅1.2mm、厚み0.5mmの平打ちを2本、指のサイズから逆算して切り出します。1.6mmの間隔で並べることで、指の腹に当たる面が分散し、締めつけ感が出にくくなります。

輪は閉じきらずに開け、開口部が石の裏に隠れる位置で止めます。サイズの微調整が利くうえ、継ぎ目が正面から見えません。

02 石座を組む

14mm x 10mm のカボションの外周に合わせて覆輪を曲げ、隙間ができないよう何度も当てながら成形します。天然石は同じ規格で仕入れても寸法が数十ミクロン単位で異なるため、この工程だけは既製の部品に置き換えられません。

石が落ちないことと、縁が肌に触れないこと。この二つを両立させる高さを探します。

03 粒を配置する

直径2mmのシルバーボールを10粒、覆輪の外周へ等間隔で留めます。半分ほど外へ張り出させることで、輪郭に凹凸が生まれます。

粒の並びは、光がどこで途切れるかを見ながら決めます。左右対称に置くと整いますが、動きが出ません。

04 ろう付けと仕上げ

融点の異なるろうを使い分け、先に接合した箇所が外れないよう順番を組み立てます。順序を誤ると全体をやり直すことになるため、ここが最も神経を使う工程です。

仕上げは磨きの番手を段階的に落としながら、鏡面にする面とマットに残す面を分けています。

リングの構造

STRUCTURE

定番のリングは、細い平打ちを2本並べたシャンクに石座を載せた構造です。石座は輪の頂点に載り、石の面は指の外側を向きます。輪の一番上は石座の裏に隠れます。

石はグレーラブラドライトとハウライトの2種からお選びいただけます。ラブラドライトは角度によって内部の色が動き、ハウライトは灰色の脈がそのまま模様になります。

石の寸法 14mm x 10mm ( 膨らみ 2.6mm )
覆輪の見え幅 1.2mm
覆輪の外周 16.4mm x 12.4mm
シルバーボール 直径 2mm を 10 粒
シャンク 平打ち 幅 1.2mm / 厚み 0.5mm を 2 本
2 本の間隔 中心間 1.6mm
サイズ フリーサイズ ( 9号 から 17号 相当まで調整可 )
仕上げ 手磨き / マット仕上げ

お直しについて

REPAIR

対応できる内容

サイズ直しは3号程度まで対応できます。石の緩み、チェーンの切れ、変形の修正も承ります。ご購入から1年以内の初期不良は無償で対応いたします。

それ以降は実費のお見積りをお出しします。まずはお問い合わせより、症状の分かる写真を添えてご連絡ください。

お預かりの期間

内容により異なりますが、サイズ直しでおおよそ1週間から2週間です。石の入れ替えを伴う場合は、石の手配から始めるため3週間ほど頂戴します。

お手入れ

CARE

シルバー

空気中の硫黄分と反応して黒ずみます。着用後に乾いた布で拭き、密閉できる袋に入れて保管すると変色を遅らせられます。

真珠と天然石

酸に弱いため、化粧品や香水が付着した場合は速やかに拭き取ってください。超音波洗浄機のご使用はお控えください。

保管

重ねて置くと擦れて傷が付きます。一点ずつ袋に入れるか、仕切りのある箱でお保管ください。